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戸惑う自称“愛国者”たちへ

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0月19日付の東京新聞が報じるところによると、13日付の同紙で安倍晋三首相のフェイスブックに異変が起きていることが報じられ、インターネット上で話題となった。記事では、礼賛一色だった利用者のコメントが消費税増税発表後、首相にたいして否定的なものが見られるようになったと指摘した。 もともとネット上には、「ネットウヨク」と呼ばれる自称“愛国者”による首相への過度な期待の声があふれる傾向にある。「安倍首相なら中国や韓国と国交を断絶し、TPPにも参加せず、反日左翼的な偏向報道ばかりするマスコミを懲らしめ、靖国神社を8月15日に参拝し、徴兵制にして海外で戦争をしてくれる!」などと本気で考えているフシがある人たちからの期待の声だ。 慶應義塾大学教授の片山杜秀氏は4月27日付朝日新聞掲載の『オピニオン』で、「もう国は国民の面倒はみないから、それぞれ勝手に生きてくれ」というのが本音の安倍政権がそんな面倒なことを本気で考えているわけがないと、半年も前にネットウヨクの人たちへのメッセージともとれる発言をしている。お金がないので面倒はみないが富裕層に国外流出されても困るし貧乏人に暴動を起こされても困る。ならとりあえず精神面で統合をはかるしかない。日の丸、君が代靖国神社、主権回復の日、国民栄誉賞。「俺たちは日本人だ」という雰囲気を盛り上げ、つらい目にあっている人ほどもっている「連帯したい」という感情をあつめ文句を言わせないようにしようというのが安倍政権の本音であり、安倍政権を礼賛している右寄りの人たちには“実は自分たちも切り捨てられる側にいる”ことに気づいてほしいと述べているのだ。