芸能

情報

広告

ゴキブリもキリギリスもかなぶんも人間の食料になる

グリゴーリー ミレーニン
20.05.2013, 15:50

「昆虫が飢餓から人類を救う」!国連食糧農業機関FAOの報告である。「昆虫食」には未来があるという。
食糧不足という懸案は10年単位の歴史をもっている。関連して、たとえば遺伝子組み換え食品の健康被害というスキャンダラスな議論も噴出した。新たなスキャンダルの種となりうるのが今回のFAO報告である。昆虫は将来の蛋白源になる、昆虫の養殖・加工・販売は農業の一大部門になりうる、というのである。夢物語(それも、悪夢?)のような話であるが、ロシア科学アカデミー食糧研究所のヴィクトル・トゥテリヤン氏は「そのような未来はありうる」と語っている。 「食料については、絶えず新たな技術・新たな食糧源を探求しつづけなければならない。発展途上国ばかりでなく、人類全体の問題として、だ。問題解決のひとつの方法として、たしかに、昆虫食ということがあるだろう。昆虫にもタンパク質、脂肪、炭水化物が含まれている。生物としての我々には、必要な量の栄養素が必要なのであり、その由来(いかなる食料から栄養を取るか)は問われない。30年前、ロシア人は海産物など食べなかった。しかし今は海産物に舌鼓を打っている」