人口ピラミッド
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その昔、平均寿命が短かったことや若年死亡率の高かったことは現代の数値に見慣れたわれわれには高すぎる感じがする。昔は介護を要する年齢に達しないまま寿命を迎える者が多く、今日でいう高齢化問題はなかったように思われる。理屈からいえば、若年層が多いことは生産人口の多さにつながり、その分だけ社会で富を生み出す原動力になるのだから。しかし、実際はそのようなことにならなかった。そのへんの事情を明らかにしてみよう。
「若年層」で問題なのは15才未満の児童・幼児・嬰児が非常に比率的に多いことである。以下の人口年齢分布図(%)で見ることにしよう。
年齢層 スウェーデン(1750年) イタリア(1861年)
65才以上 6% 4%
15~64才 61% 62%
0~14才 33% 34%
依存人口比率: 33/39=84.6% 34/38=89.5%