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労働時間や時間外労働の管理がずさん」との訴えを受けて、スイスのチューリヒ州労働局は11日にアメリカの証券大手ゴールドマン・サックスの現地オフィスに対し立ち入り調査を行った。  スイスでは最近、通信大手スイスコムのCEOやチューリヒ保険CFOが過労の末に相次いで自殺したばかり。また、バンクオブアメリカ・メリルリンチ(ロンドン)でドイツ人留学生のインターン過労死した事件がヨーロッパ中に衝撃を与えているなかで、当局は企業の労働環境に対し集中的に調査を行ってきた。  労働局によると今回の立ち入り調査はゴールドマン・サックスの従業員組合からの告発を受けてものという。裁量労働制を採用する企業は、スイスの労働法で労働時間の管理義務が免除されている。組合はゴールドマン・サックスが法律を乱用し、従業員に多大な残業を課していると主張している。